浅葉のブログ

役に立たないことを書きます

ノートって、なかなか良いもの

年が明け、仕事もいつものペースに戻ってきたので2019年の手帳を買ってきました。今年はMOLESKINEのマンスリーを使ってみることにしました。
多くのアーティストらが愛したこのメーカーのノートや手帳は、なかなか頑丈で、保存しておくのにも便利です。ブランド代的なものもあるのか、ノートとしては高価な部類ですが、1冊を1年くらいかけて使うことを考えると、それほど大きな出費ではありません。学生の頃は、張り切った買い物のひとつだったので、なんとか書き終えるまで使おうと必死でした。その頃の感覚が残っているからか、今でもMOLESKINのノートは、最後まで書ききれることが多いです。机の上や本棚に置いていても、目立ちすぎず埋もれすぎず、自分だけにわかる特別感のようなものを醸し出してくれるので、とても気に入っています。

 

仕事柄よく使う走り書き用のメモパッドや自分のアイディアをまとめるための方眼ノートも買い足してきました。まだストックはあるのですが、そろそろ切れるものもあったので。大きい文房具屋をウロウロするのは、本屋を回るのと同じくらい楽しいですね。

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△今回色々と買ってみたノート。黒いのはモレスキン。黄色いのはメモパッド。机の上に置いて、電話の内容などを走り書きする際に使います。灰色のノートは、イタリア家具を主に取り扱うCassinaさんからもらいました。方眼ノートは、インテリアデザイン用と、文字を書く仕事用で分けています。

メモパッドは社内での伝達事項を書いておくのによく使います。簡単に一枚破れるということが大事です。方眼ノートは、デザインの端くれのようなことをしているので、図や絵でメモを取る際に便利です。文字を書くのも、何かメモのようなものを貼るのも方眼が目安になってくれるので、後々見直してもほどほどに見られるノートができあがります。

パソコンやタブレットスマートフォンなど、ノートの代わりをするものは沢山あります。5年くらい前は、ここらへんの機材の中で、ソフトやアプリを使い分けて、会議のメモ、アイディア帳、スケジュール帳などを作っていたのですが、最近はノート生活もいいなと思い直し、いろいろなノートを使うようになりました。
たとえば会議中、パソコンをパチパチとやるのは、状況によって控えた方がいい場合もある気がするのです。年配の方が多い会議では、あいつは何をやっているんだというような顔で見られることも少なくありません。しかし、所々でノートにメモを取っていると、話をちゃんと聞いているなという印象を受ける人が多いようです。全然別のことを考えて、浮かんできたことをメモにしたりしていてもです。さぼりの道具として、ノートはなかなかできるやつなのです。
スケジュール帳に関しては、ノートの場合、後に残りやすいというのも嬉しいところです。デジタルのスケジュール帳というのは、非常に使いやすい反面、機種変した時の引き継ぎがいちいち大変だったり、端末が唐突に壊れた時にバックアップが取りきれていないということも起こります。それに、自分の場合、スケジュール帳に、仕事とは関係のないことを書き込む癖があるので、自分で書く範囲を調整できるアナログなノートが便利だったりします。ある程度大きさがあれば、写真を貼り付けたり、切り抜きを貼り付けたることもできます。

ゆるゆると過ごすためのアイテムとして、ノート、なかなかおすすめなのではと思うのですがいかがでしょうか。種類やデザインもたくさんあるので、選ぶのも楽しいです。個人的には、頑丈そうで、本棚におなじものを数冊並べたところをイメージできるものを買うのがオススメです。

 

 

INFOBAR xvっておもしろい

最近は、au Design projectから4G LTEケータイのINFOBAR xvをメイン端末として使っています。発売したのは2018年の11月、かれこれ2か月くらい使っていることになります。スマートフォンではなく”ケータイ”というキーワードが目立つこの端末は、最近珍しい物理キーボードを備えた小柄な端末になっていて、その使い勝手はかつてのガラケー寄り。

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△ こちらがINFOBAR xvINFOBARシリーズの最新機種となります。色をどうするか迷いまくり、赤(ニシキゴイ)にしました。

いやあ、いいよねINFOBAR。昔、ガラケーとして登場した時には、発売日に買いに言ったことを思い出します。個人的にau Design projectの商品では、MEDIA SKINも大好きです。使っていたのは学生時代だけど、大人になって3台くらい買い足したほど好き。いつか後継機が出てくれると嬉しいですね。2017年に行われた「auおもいでケータイグランプリ」という企画でも、やはり個性的なau Design projectの端末が人気のようです。auの魅力は、こういう変態端末にあるんですよね!とずっと思っています。

time-space.kddi.com

INFOBAR xvに話を戻します。この端末は、あくまでケータイということで、iOSAndroidで使えるアプリのほとんどは使えないけれど、有用なコミュニケーションツールであるLINE、ブラウザ版とはいえFacebookTwitterInstagramなどは使用可能。ガラケーの主流時代と違いブラウザがあれば案外何でもできることに驚きます。Youtubeなんかも見られます。その他、FMラジオチューナーや音楽プレイヤーといった、遊びココロの効いた機能も搭載されていて、案外この端末一台でもやっていけるんじゃないかと思い始めたのが最近のこと。僕の場合は、スマートフォンでゲームをするので、完全に一台持ちではないのですが、この端末を持つことで、隙間の時間にスマートフォンをいじって休憩するということが減ったような気がします。使える時間が増えたような感覚を味わっています。

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ガラケーといいつつ、いろいろできる端末です。

カメラの方は最大800万画素。最近のスマートフォンについているカメラとカタログスペックで勝負するとやや、いやかなり部の悪い端末です。しかし、実際に使ってみると、撮影シーンの切り替えやエフェクトが多彩。これらをいろいろ変えて撮影する楽しみはなかなかのもの。スマートフォンのカメラアプリでも同じような機能を持つものがたくさんリリースされていますが、あくまで最初からプリインストールされているカメラでできるというのはちょっと幸せだったりしませんかね。

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△エフェクトを変えることで、表情豊かな写真を撮影可能です。

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△なんだかよくわからない写真を撮影できる万華鏡エフェクト。

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△鏡を使ったような写真が撮影できるミラーエフェクト。

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△水彩画エフェクトでは、イラストのような写真を撮影することも可能。撮影時はもちろん、撮影後に同じように加工できる機能も存在します。

暗い場所での撮影はあまり得意ではなさそうですが、シーンの設定などを行うことで、ある程度雰囲気を変えつつ写真を撮影できます。これくらい撮れれば十分かなというところはおさえてくれるので、個人的には大満足。設定で画素数を落とせば、昔のガラケーのような写真にすることも可能。

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まだまだ、この端末で写真を撮るということに慣れていなくて、ブレブレの写真なんかも多いものの、手に馴染んだスマートフォンの形とは違う事で、撮ることにちょっとした特別感があるのが嬉しいです。僕は写真については下手の横好きなので、スマートフォンとカメラで写真を撮り分けつつも、いざ後で確認してみるとその違いがいまいちピンとこないということも多いのですが、この端末の遊び心のあるカメラを使い始めてからは、撮り分けが楽しくなりました。

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久々のINFOBARの新型ということで勢いだけで買った端末ですが、現在はとても満足しています。今のところ雑な仕様にも全然耐えてくれています。僕の場合はスマホゲームを辞められないので現状は2台持ち。それでも随分安い料金で運用できています。ゲームもネットもほどほどにしかやらないという方であれば、一台持ちでも十分かもしれません。

 

商店街の地図

徳島の商店街の近くをふらっと歩いていたら、近辺の地図が掲示されているのを見つけました。見つけた時は、特に気にすることなく、手に持っていたフィルムカメラで撮影してみたのですが、現像したものを眺めると、今の街の姿との違いに驚かされます。

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記憶を辿る限り、そんなに昔のものではなさそうです。全国チェーンであるカプリチョーザがあったり、徳島地産のものを売っているマルシェの名前もあります。最近の徳島をアニメ文化を牽引するufotable CINEMAができたのは2012年のことですから、少なくともその地図はそれ以前のものとなります。

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それほど時間が経っていないはずなのに、なくなったお店も多いことに驚きます。個人的によく買い物をしていたゲームショップや雑貨屋はもうありません、よく食べに行っていた飲食店もなくなりました。そんなわけで、最近の徳島の商店街は、ひっそりとしています。元気にオープンしているお店ももちろんありますが、僕がよく通っていた中学・高校時代からは想像もつかないほど、歩いている人の数が減りました。

f:id:asabataiga:20181030193047j:plainそんな商店街を歩いていると、ときどきこれからのことを考えます。再開発のようなものが立ち上がれば、少しは活気が戻るかもしれません。しかし、今の商店街も悪いことばかりではありません。イベントの時に、フリースペースとして活用できる場所が多いという強みは、経済的には大したプラスにもならないのかもしれませんが、ちょっとした個性ではないかと思います。阿波踊りやマチ★アソビでは、今のゆとりある商店街が、なかなか活躍しているのです。ただ、そのためだけに現状維持というのもちょっともどかしい。

どういう街の姿が、徳島に合っているのか。なかなか難しい問題ですね。

カメラ:NATURA CLASSICA
フィルム:KODAK GOLD 200

TGS2018をスマホ一台で回る

東京ゲームショウ2018の取材に行ってきました。ここ数年は、自分の好きなゲームやブースを中心に回って、記事を作成しています。今年は、ほとんどの取材をiPhoneやってみました。ちょうど、ゲームショウのビジネスデー2日目にiPhone XS Maxを手に入れたので、カメラもインタビューの録音もこれ一台でこなしてみたのです。一応、保険としてコンデジやら一眼を持っていったのですが、結局これらは初日しか使いませんでした。

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昔はインタビューでボイスレコーダーを取り出すことが多かったのですが、最近はスマホの録音機能を使うことが多いです。機密性の高いものはまだボイスレコーダーを使うこともありますが、僕のやっている仕事のほとんどはスマホで事足ります。
写真については、スマートフォンとレンズ着脱式のカメラを比較すると、当然カメラのほうがバリエーション豊かな写真を撮影することができます。ただ、僕の場合は、ライターがカメラを兼任するゲーム系メディアの仕事に関しては、フットワークの関係上スマホで撮ってしまうことが多いです。昔はもうちょっと、カメラマンがつく仕事が多かったように感じるのですが、経費削減の波でしょうか。最近は、ちょっとしたインタビューの写真なんかもライターに任せる記事が増えています。僕もお願いしますと言われて引き受けることがたまにあるのですが、だいたいはスナップシューター的なコンデジで撮っています。でも、これももうスマホに変えても問題なさそうだなあと思いはじめました。
撮られる側の心境としては、カメラで撮った方がもちろん気分がいいのでしょうが、僕のようにカメラの腕前がさっぱりな人間がとる場合、スマホの方が綺麗な写真が撮れたりします。最近は、カメラで撮影した後に、「スマホでも念のため」といって撮らせてもらいつつ、実際はスマホの写真を使ったりすることがあります。そのほうが綺麗なことも多いので。iPhoneポートレート機能で簡単に取れる写真を、一眼レフやミラーレスで頑張ろうとすると、なかなか腕前がいるのではないでしょうか。メディア的な見栄の問題で、カメラに不慣れなライターにも、一眼をもたせて取材させるという話もよく聞きますが、無駄なのでやめたほうがいいと思います。
実は、簡単な原稿もスマホで書いています。移動中や空き時間に書いてしまえるのはとても便利。昔、ガラケーの時代、ブログを365日更新してた時は、ほとんどの記事をガラケーから打ち込んでいました。長い原稿についてはさすがにパソコンを使いますが、速報性のある記事などは、スマホのスピード感が役立ちます。人がたくさん来るイベントの記事などは、パソコンを開いて書くよりも、圧倒的にスマホが楽です。
そんなわけで、ゲームライターの大抵の取材は、カメラ機能の良いスマホがあれば大抵の事ができてしまいます。芸能、建築、旅行雑誌などでは、カメラマンがいないと記事の見栄え的にお話になりませんが、ゲーム系の写真は割とゆるゆるだったりするのです。(もちろん、ちゃんとカメラマンを入れているメディアもあって、そういうメディアは記事のクオリティも高いことが多いです。)ただ、TGSに限って言えば、コンパニオンさんの写真を美しく撮ることだけは、カメラの領域です。暗い会場で撮ることになるので、今の所、スマホよりも、レンズ着脱式カメラのほうが適していて、さらに光を操る装備が必要になります。これも一回経験してみたいと思っているのですが、周りのカメラマンさんを見ていると、装備がとにかく大変そうで、重たそうだなあと躊躇してしまいます。

 

記事の宣伝です

ゲーム系のお仕事の宣伝です。

9月13日売りの週間ファミ通に掲載されている『シュタインズ・ゲート』特集の一部をお手伝いしています。科学アドベンチャーシリーズと呼ばれる一連の作品を追いかけ始めてから随分になるのですが、書いた記事やファンブックの方も随分な分量になりました。

週刊ファミ通 2018年9月27日号

週刊ファミ通 2018年9月27日号

 

 ホビージャパンさんで作ったファンブック『科学アドベンチャーシリーズ マニアックス』が未だに資料として役立っています。ファンブックをいろいろと作っていた時期は、自分が欲しくなるものを作りたいということで、とにかく情報をぎゅうぎゅうに詰め込んでいたのです。現場では、ゲーム内の素材や設定資料を貼りつけただけで、あとはスカスカという本は作りたくないという意識が強かったので、この本も、後に出したものも、ホビージャパンさんのものはかなりの文字量を詰め込んだものになっています。遠方に取材に行く際に、本の予算がないので、編集さんの実家に泊めてもらうということもありました。楽しい思い出のひとつです。
ちなみにファミ通の記事でも恒例の舞台探訪が掲載されています。友人と真昼間から秋葉原を闊歩していると、ひたすら秋葉原に通っていた学生時代を思い出しました。

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 Webメディアでも最近は色々書いています。ゲーム★マニアックスでは、好きなゲームをレビューするというコーナーが始まりました。本当に好きな作品でいいんですねと聞いたら、それでいいですと言われたので、最初は『夏色ハイスクル』のレビューから始めることにしました。毎回僕が書くというわけではありませんが、登板回数は多くなりそうです。

外のゲームメディアで仕事をするときはどれだけ見られているか、PVや売り上げがとても気になります。自分のところは、PR案件でもない限り、何も考えずゆるゆる歩いているだけなのですが、他のところは仕事を頼んでくれた方の情熱や、メーカーとの関係性もありますから。そんなわけで、興味のある方は、チラりと読んでくれると嬉しいです。

以下の記事は、知人のライターが実験的に始めた記事です。連載になるといいなーと眺めているので、こちらも見ていただけると嬉しいです。僕の方は、『シャドウバース』の第三弾くらいで一度離れてしまったのですが、この記事を参考にしつつ再開してみました。結構課金しないと追いつかないかなと思っていたのですが、元々のカード資産をやりくりしたら1万円で数クラス組むことができました。またしばらく、遊んでみるつもりです。

 

紫色のフィルム

ナチュラクラシカにLomo Chrome Purple XR100-400 35mmというフィルムを放り込んで兵庫県の淡路島に行ってきました。このフィルムは、その名の通り写真に紫色っぽいトーンを付与してくれるのです。画像編集ソフトはもちろん、スマートフォンやカメラの機能で似たようなことができる時代ではありますが、ちょっとレトロな質感と現像してみるまでどんな写真になっているかわからないという期待感は、フィルムならではのものではないでしょうか。

まずはイングランドの丘。ここはなんと、コアラがいる日本でも有数の施設なのだそうです。僕たちが行った時間はちょうどお昼寝の時間だったのか、コアラがこっちを向いてくれませんでした。そんなわけで、ここのもう一つの見所であるひまわりをこのフィルムで撮影してみました。

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例えば黄色のひまわりはこんな風に映ります。空の色は白っぽくなっていますね。

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園内にあるキャラクター風の植物。ハロウィン感が少し出ています。

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園内を日傘をさして歩いていく奥さん。ややホラーがかった雰囲気に。この日はとても暑かったのですが、このフィルムで撮った写真を見ると涼しそうに見えますね。
ナチュラクラシカのファインダーの劣化もあって、太陽が強くさしている場所では覗く気も起きない状態になっているので、かなり適当にバシャバシャ撮りました。

次は高速道路を走り、淡路サービスエリアへ。晴れの日はここから、明石大橋がくっきりと見えます。写真の方はぼんやりとしていますが、この日も迫力ある風景を見ることができました。

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このサービスエリアには、観覧車も設置されています。いつも見上げるだけなので、そろそろ乗ってみたいですね。やや日が落ちてきた時間帯にも関わらず、フィルムの効果でレトロな青色に映りました。

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続いて淡路の海釣り公園へ。ここは日没が美しいスポットです。公園からは、淡路島ウィンドファームの風車を見上げることができます。ここで撮影した写真は、空と海が緑っぽく写っていました。

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この公園からは、徒歩で弁天島という釣り場に行くことができます。島には程よく古びたアーチ状の橋を渡ることで到着します。見学料は大人一人400円。とてもリーズナブル。

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弁天島は、10分くらいで散策できてしまう小さな島です。島の周りをぐるりと囲むように配置された釣台から見る景色はとても美しいです。海側は釣りをしやすいようにか、小さな柵があるだけ。パノラマビューが広がります。僕らが訪れたのは日没前、釣りをしている方もいました。

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と、駆け足で色々撮影してみました。今回は近場の、カメラのキタムラさんにお願いしました。「特殊なフィルムなので、外注に出します」と教えてもらい、10日くらいで戻ってきました。楽しいフィルムですが、36枚撮りきることを考えると、一台これ専用のフィルムカメラが欲しくなってしまいますね。

電子書籍『VE』Vol.02、場末のバーで行われているゲーム談義をまとめたような一冊が出ました

ゲーメストの元編集長として知られる石井ぜんじさんが監修する電子書籍『VE』vol2にアドベンチャーゲーム関係の原稿を寄稿しました。電子書籍オンリーという変わった形態の本です。

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VE Vol.02(VIDEOGAME EXPLORER)

VE Vol.02(VIDEOGAME EXPLORER)

 

 vol2となる今回は、アドベンチャーゲーム特集がメインです。思い入れのあるアドベンチャーゲームの話ということで依頼を受けたので、そのタイミングで閃いた『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』と『俺達の世界わ終っている。』、この2つのタイトルについて書きました。どちらも、自分のやっているゲームサイトで紹介した作品ですが、読者層も異なるだろうと思い、こちらの書籍にも紹介を兼ねて書かせていただきました。

 

僕が書いている部分は全体のごく一部ですが、石井ぜんじさんが書いた部分はとてもボリューム感溢れるものになっています。石井ぜんじさんというと、ゲーメスト、つまりレトロなアーケードゲームに造詣の深い方というイメージがあるかもしれませんが、今でもバリバリに新作ゲームを遊んでいるのです。アーケードゲームでは『ボーダーブレイク』の現役プレイヤーですし、ファミ通Xbox360ではさまざまなジャンルのゲーム、シューティング、RPG、アドベンチャーなどに積極的に触れられていました。僕は隣の編集部の仕事を請け負うことが多かったのですが、石井さんがゲームレビューのために、いろいろなゲームを長く遊んでいる様子を見ていました。なんというか、とても真摯にゲームと向き合う方なのです。レビュー一つ書くにしても、しっかりとプレイしてから書く。そして、僕みたいな若造の話にも耳を傾けてくれる方です。そんな人が責任編集を務めたこの『VE』、とてもディープでマニアックな本になっています。

インタビューやコラムも豪華です。『レイジングループ』のシナリオライターであるamphibianさんの2万字インタビューは読み応え抜群です。密かに運営しているゲームサイトの方にも、インタビューを掲載させていただいたことがあるのですが、『VE』の方では、「アドベンチャーゲームとは」というテーマに話が及んでいて、とても楽しく読ませていただきました。

そして、『シュタインズ・ゲート』等、科学アドベンチャーシリーズの原作原案を務めるMAGES.会長の志倉千代丸さんによるコラムも載っています。志倉さんのフットワークの軽さと、オタクマインドが大好きで、憧れてやまない僕にはたまらない読み物でした。僕は過去に何度か、科学アドベンチャーシリーズの本や記事やらに関わったことがありますが、この本で初公開となるような話もポロポロ出ています。僕もこのインタビューにいきたかった!(過去にファミ通や、科学アドベンチャーシリーズマニアックスなどでインタビューさせてもらったことがありますが、いつだって記事映えする答えをくれるんです。)


この雑誌の企画の発端について、「小さくてもいいから自由に書ける本をやりたい」と石井さんがおっしゃっていたのですが、まさにその言葉通り、とても自由な本となっています。そこに、豪華なゲストのインタビューやコラムが加わって、どこかの町にある、場末のゲーム談義バーのようになっています。

自分が寄稿しているからとはいえ、本の全貌を見たのは今日が初めてです。
パラパラと読み進めてみたら、ゲーム好きたちが集う空気がふわりと漂ってきて、勢いのままブログを更新してみました。(石井さんには失礼かもしれませんが)気心の知れた仲間で作った同人誌のように感じます。

また、機会があれば、こういう本をやりたいですね。




古き良きものへの尊敬

徳島県もなかなかの猛暑で、夜ですら外出する気が起きません。

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車での移動が多いので、ほとんど外を歩くことがないのは、田舎ならではの良いところでしょうか。バスや鉄道は一時間に数本しかこないので、公共交通機関を移動手段にしている人はそれほど多くありません。ちなみに、徳島県には、電車が通っていないそうです。いわゆる汽車というやつが運行しており、一両、二両編成くらいのものがガタゴトと線路を走っています。車で移動していると、ところどころで見かけるのですが、東京の電車を見慣れていると、どことなくレトロで可愛らしいです。
暑さから逃げるように車に乗って、自宅と会社を行き来しています。
先日の京都旅行の暑さに懲りたので、しばらく外出せずに、いつにも増してゲームばかりしています。主に遊んでいるのは『オクトパス トラベラー』と、『神獄塔メアリスケルター2』です。どちらも古き良きRPGの趣を残しつつも、新しさを加えた作品となっています。

『オクトパス トラベラー』はとても素晴らしい作品です。あまり情報を仕入れないまま買ったので、遊ぶ前はただクラシックなコマンド選択式RPGかと思っていたのですが、このゲームをふわりと包むレトロな雰囲気は、現在のゲーム技術を凝らして作られたものでした。スーパーファミコン風のゲームかと思いきや、画面を見るとすぐにそれだけではないと気づかせてくれます。懐かしさと、世界の輝きを両立させるフィルターに包まれたゲーム画面は、本当に美しい。古き良きものを、今のプレイヤーに向けて作るために、ノスタルジーを煽るだけではなく、この作品ならではの驚きを用意してくれているのです。古き良きRPGへの尊敬とともに、オリジナリティを混ぜ込んだ作品と言って間違い無いでしょう。昔のゲームが好きな人には良いかもねという作品ではないので、新しいもの好きの方にも是非遊んでみて欲しいです。
ゲームに関しては最近、レトロ風のゲームというものが増えてきました。RPGなどではよく見かけます。しかしその中には、低コストで、昔の作品をただなぞるように作られたものも多く、これならロード時間の短いスーパーファミコンの方が良かったと思うようなものも多いです。古き良きものを、今の時代に刺さるように作るのは、そう簡単なことではありません。