紫色のフィルム
ナチュラクラシカにLomo Chrome Purple XR100-400 35mmというフィルムを放り込んで兵庫県の淡路島に行ってきました。このフィルムは、その名の通り写真に紫色っぽいトーンを付与してくれるのです。画像編集ソフトはもちろん、スマートフォンやカメラの機能で似たようなことができる時代ではありますが、ちょっとレトロな質感と現像してみるまでどんな写真になっているかわからないという期待感は、フィルムならではのものではないでしょうか。
まずはイングランドの丘。ここはなんと、コアラがいる日本でも有数の施設なのだそうです。僕たちが行った時間はちょうどお昼寝の時間だったのか、コアラがこっちを向いてくれませんでした。そんなわけで、ここのもう一つの見所であるひまわりをこのフィルムで撮影してみました。
例えば黄色のひまわりはこんな風に映ります。空の色は白っぽくなっていますね。
園内にあるキャラクター風の植物。ハロウィン感が少し出ています。
園内を日傘をさして歩いていく奥さん。ややホラーがかった雰囲気に。この日はとても暑かったのですが、このフィルムで撮った写真を見ると涼しそうに見えますね。
ナチュラクラシカのファインダーの劣化もあって、太陽が強くさしている場所では覗く気も起きない状態になっているので、かなり適当にバシャバシャ撮りました。
次は高速道路を走り、淡路サービスエリアへ。晴れの日はここから、明石大橋がくっきりと見えます。写真の方はぼんやりとしていますが、この日も迫力ある風景を見ることができました。
このサービスエリアには、観覧車も設置されています。いつも見上げるだけなので、そろそろ乗ってみたいですね。やや日が落ちてきた時間帯にも関わらず、フィルムの効果でレトロな青色に映りました。
続いて淡路の海釣り公園へ。ここは日没が美しいスポットです。公園からは、淡路島ウィンドファームの風車を見上げることができます。ここで撮影した写真は、空と海が緑っぽく写っていました。
この公園からは、徒歩で弁天島という釣り場に行くことができます。島には程よく古びたアーチ状の橋を渡ることで到着します。見学料は大人一人400円。とてもリーズナブル。
弁天島は、10分くらいで散策できてしまう小さな島です。島の周りをぐるりと囲むように配置された釣台から見る景色はとても美しいです。海側は釣りをしやすいようにか、小さな柵があるだけ。パノラマビューが広がります。僕らが訪れたのは日没前、釣りをしている方もいました。
と、駆け足で色々撮影してみました。今回は近場の、カメラのキタムラさんにお願いしました。「特殊なフィルムなので、外注に出します」と教えてもらい、10日くらいで戻ってきました。楽しいフィルムですが、36枚撮りきることを考えると、一台これ専用のフィルムカメラが欲しくなってしまいますね。