商店街の地図
徳島の商店街の近くをふらっと歩いていたら、近辺の地図が掲示されているのを見つけました。見つけた時は、特に気にすることなく、手に持っていたフィルムカメラで撮影してみたのですが、現像したものを眺めると、今の街の姿との違いに驚かされます。
記憶を辿る限り、そんなに昔のものではなさそうです。全国チェーンであるカプリチョーザがあったり、徳島地産のものを売っているマルシェの名前もあります。最近の徳島をアニメ文化を牽引するufotable CINEMAができたのは2012年のことですから、少なくともその地図はそれ以前のものとなります。
それほど時間が経っていないはずなのに、なくなったお店も多いことに驚きます。個人的によく買い物をしていたゲームショップや雑貨屋はもうありません、よく食べに行っていた飲食店もなくなりました。そんなわけで、最近の徳島の商店街は、ひっそりとしています。元気にオープンしているお店ももちろんありますが、僕がよく通っていた中学・高校時代からは想像もつかないほど、歩いている人の数が減りました。
そんな商店街を歩いていると、ときどきこれからのことを考えます。再開発のようなものが立ち上がれば、少しは活気が戻るかもしれません。しかし、今の商店街も悪いことばかりではありません。イベントの時に、フリースペースとして活用できる場所が多いという強みは、経済的には大したプラスにもならないのかもしれませんが、ちょっとした個性ではないかと思います。阿波踊りやマチ★アソビでは、今のゆとりある商店街が、なかなか活躍しているのです。ただ、そのためだけに現状維持というのもちょっともどかしい。
どういう街の姿が、徳島に合っているのか。なかなか難しい問題ですね。
カメラ:NATURA CLASSICA
フィルム:KODAK GOLD 200