浅葉のブログ

役に立たないことを書きます

徳島・うだつの町並み

徳島に引っ越してきてから、日帰りで遊びにいくことが増えました。徳島には、高校時代まで18年間住んでいましたが、案外自分の出身地というのはよく知らないもので、まだまだ県内には見るべきものが多そうです。県外から遊び来た人を堂々と連れていく観光地というほどには見るところがないけれど、ちょっと立ち寄るには良い場所というのは、日本全国色々な場所にあるような気がします。そういった場所に気軽に遊びにいけるのは、地元人ならではの楽しみなのかもしれません。
ついこの間は、徳島県脇町のうだつの町並みに行ってきました。ここに行くのは何度目かですが、じわじわと町が変化しているため、しばらく時間を空けて再訪しています。観光地へと変わりつつある気配もするものの、その速度はとても緩やかで、まだまだ歩き心地の良い町です。経済的には賑わった方が良いのでしょうが、今のうだつは歩きにくさを感じないくらいのほどよい賑わいです。
「うだつ」というのは、古い日本家屋小さな壁を指すもので、防火壁のような機能をはたしていたのだそうです。このうだつの取り付けには少なからず費用がかかったからか、うだつがあがる家は裕福であり、「うだつがあがらない」家は金銭に恵まれないということだそうです。出世しない、パッとしないという意味にも使われたりもするようです。

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このうだつの町並みには、古き良き、うだつのあがった家が並び立っています。中には、現役のお店としてつかわれている民家もあり、朝から夕方くらいまでであれば、ちょっとした買い物や食事、お茶などを楽しむことができます。ここ最近は、うだつの町並みに若い人たちが興味を示すケースも多いそうで、こうしたうだつのあがった古民家を借りてカフェや小物屋を開いたりしています。町並み自体は、20分くらいあれば歩ききれてしまうほどの規模なのですが、新しい試みは町に新しい空気を吹き込み続けていて、行くたびに新しい発見があります。今回立ち寄ったカフェは、ケーキがとても美味しかったです。

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ウロウロしていると、コスプレ撮影可、インスタを意識した木枠などが置かれていました。こうした施作は、古き良きものとの相性が意外にいいのかもしれません。実際に活用している人も何人か見かけました。盛り上がり過ぎてたまに思わぬ反応を起こしてマナー問題の話になったりしますが、新しい人を呼び込む効果も大きそうです。

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