浅葉のブログ

役に立たないことを書きます

大森を離れて

東京に住んでいる時はいくつかの街を渡り歩いていたけれど、個人的に一番思い出が愛着があるのは大森です。奥さんと一緒に住みはじめた場所であり、それほど大きくない大森の街の雰囲気がとても好きで、お弁当屋さん、カレー屋さん、喫茶店、そしてたまに掘り出し物のあるブックオフなど、本当によく通いました。そんな大好きな街に、数年ぶりに行ってきました。
よく通っていたレトロな喫茶店はまだまだ現役の様子。とても雰囲気のある店なので、テレビの撮影や雑誌の取材に使われることもあるということは前々から知っていましたが、つい最近放送されたドラマの役者さんたちの写真が飾られていました。店内で撮られたもので、それを見ているとまだまだこの店は続いていくのだろうという安心感が湧いてきます。住んでいた頃よく飲んだコーヒーと、早起きできないのであまり食べる機会のなかったモーニングを注文しました。珈琲の味に詳しいわけではないのに、あの味だと感じるのは不思議なものです。

f:id:asabataiga:20191001104829j:plain


茶店を出た後は、よく通っていたお弁当屋さん”鳥久”さんへ。店の名前を書いたのは、本当に美味しいので是非食べて欲しいと思っているからです。このお店はその名の通り鳥をメインにしたお弁当屋さんで、ここの”白いから揚げ”とご飯の組み合わせが、個人的には今までのお弁当の中でベストだと感じています。住んでいた頃は朝の6時くらいから開いていたので、徹夜明けに食べたりもしていました。今は朝の9時くらいからの開店に変わっているそうですが、着いた時には小さな行列ができていました。

特に何があるというわけではなく、好きなお店ができて、引っ越す時にはそこから離れるのが寂しく感じる街というのが僕にとっての大森です。大森以外の街を出るときは、わりとあっさりと引っ越ししていたのですが、珍しく引っ越しの直前に普段はしない散歩をしたりしたのもこの街がはじめて。また住むのも良いかもとほんのり思う感覚は、しばらく消えそうにありません。

 

窓の外を見てください

窓の外を見てください